『風速/風力』についてのおさらい
2019/10/11 09時
台風上陸間近ですのでここで『風速』や『風力』のおさらいです。
まず風速で一般的な報道で耳にするのは『最大瞬間風速』ではないでしょうか。気象庁による公式サイトによりますと、
『風速』・・・10分間平均風速を指し、毎秒×.×m、または×.× m/sと表す。
『最大瞬間風速』・・・風速計の測定値(0.25秒間隔)を3秒間平均した値(測定値12個の平均値)の最大値。
『風力』・・・気象庁風力階級表による風速の尺度。
風力0→0.0 から 0.3未満の相当風速(m/s)
風力1→0.3 以上 1.6未満の相当風速(m/s)
風力2→1.6 以上 3.4未満
風力3→3.4 以上 5.5未満
風力4→5.5 以上 8.0未満
風力5→8.0 以上 10.8未満
風力6→10.8 以上 13.9未満
風力7→13.9 以上 17.2未満
風力8→17.2 以上 20.8未満
風力9→20.8 以上 24.5未満
風力10→24.5 以上 28.5未満
風力11→28.5 以上 32.7未満
風力12→32.7 以上
今回の台風19号は最大風速50mと予測され、過去最強級と揶揄される理由もわかります。
なお40歳以上の秋田県人でしたら覚えていると思いますが、1993年のりんご台風の強さについても調べてみました。
秋田市災害年表によると以下のとおりでありました。
” 9月28日早朝、台風19号は4時頃秋田市の西約240キロメートルの海上を通過。27日夜半過ぎから南よりの強風が吹き始め、28日5時頃から8時前にかけて県内の所々で20メートル以上の強風が吹き荒れ、秋田市では最大風速25.6メートル、28日5時59分最大瞬間風速51.4メートル(観測開始以来第1位の記録)を記録、秋の収穫前の果樹等農作物や農業用施設に大きな被害をもたらした。
また、台風の接近に伴い27日夜半過ぎから28日朝にかけてフェーン現象となり、秋田市での気温は31.5度となった。
秋田市の被害は、死者1人、重傷4人、軽傷5人、住家全壊1棟、半壊3棟、一部破損1,309棟、非住家全壊40棟、半壊21棟、一部破損1,351棟、農業関係約5億円、林産関係約5.8億円、被害総額約22億円。 ”
ちなみに観測開始以降の秋田県内の歴代風速が気象庁の公式サイトで確認できます。
https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/mdrr/wind_rct/alltable/gust00.html#a32
歴代最大瞬間風速(秋田県内)
1位 秋田市 51.4m 1991/9/28
2位 由利本荘市 40.0m 2012/4/4
3位 秋田市(大正寺地点) 38.9m 2012/4/4
4位 八峰町 37.7m 2018/9/4