まさに『議員必携』。議員活動にまつわる叡智の集大成。
2022/05/19 03時
愛読書は何ですかと問われたら迷わず『議員必携』と答えたいです(建前)。
新人議員にも経験を積んだ議員にもお薦めしたい一冊。冗談抜きで読み物としても面白いと感じます。
例えば、質問と質疑の違い、質問中の気をつけたい表現など、議員あるあるとして頷くものばかりが載っています。
この図書から引用して新人にレクチャーする機会も多く、市議を8年経験したからこそ、よく理解できるものも多いのが実情です。
その中でも思わず苦笑いしてしまった項目がありました。質問中(おもに一般質問を想定)、不適切な表現についてであります。
===ここから引用===
また「質問」であるからあくまえ質問に徹すべきで、要望やお願いやお礼の言葉を述べることは厳に慎むべきものである。
〜省略〜
一般質問でよく使われがちな言葉に次のようなものがあるが、極めて不適切な表現である。
・お分かりでありましたら教えていただきたい。
・説明をお願いします。
・今一度ご答弁のほど宜しくお願いしたい。
・町長さん、教育委員長さん。
・よくわかりました。ありがとうございます。
・前向きのご桃源をいただき、心からお礼申し上げます。
・◯◯の点について特に努力されるようお願いします。
「議員必携」第5章発言
===ここまで===
全国の地方議員の皆様、身に覚えはないでしょうか?
私はあります。
自己の意見は述べてはいけないのが原則であり、かつ上記例は確かに「質問」ではありません。
私もつい生活的に感謝を述べる癖がついていますので、答弁づくりの職員の苦労を想像すると、思わず口に出てしまいます。
より質の高い質問を目指して、新人の皆様は即自腹で本書を入手して、議員活動にお役立てください。