60年前の先駆的な取組:岩手県沢内村の挑戦
2022/11/18 06時
現在、生涯学習の実践として放送大学で多分野の学び直しをしています。
その中で目を引いた取組がお隣岩手県沢内村での全国初の老人医療無償化への挑戦です。
60年ほど前となる1960年に、東北の小さな村で先駆的な取組に至った背景にとても興味がわきました。
そこですぐにメルカリで入手しました。
当時の挑戦の物語が記されたものです。またツイッターに先に同様の投稿をしたところ、10年ほど前に、この本を原作とした映画もあるとのことです。
図書:沢内村奮闘記 〜住民の生命を守る村〜
映画:『いのちの山河 〜日本の青空Ⅱ〜』
ざっぱくに説明すると、1957年村長となった深澤氏が豪雪地帯で豊かではなかった村で、厚生官僚の抵抗に合いながらも、高齢者や乳幼児の医療費無料を実現した実話です。
加えて丁寧な保健活動に尽力し、保健師による訪問、20際以上の全村民への血圧測定の徹底などを実施。
地道な活動が功を奏し、それまで多病多死の村が取組の継続で1962年には乳児死亡率がゼロとなったようです。
当時策定された『沢内村における地域包括医療実施計画』は誰でもどこでも24時間、包括医療サービスを享受できるものであったそうです。
これには驚きました。
2022年現在において言われている、現行の地域包括ケアの仕組みを実践されていたのです。
また子育て支援からの面でも、まさに流行りの『ネウボラ』を先取りする内容で何度も目を見張りました。
前例もない、国の抵抗などなど。想像に容易いハードルがいくつもあったことでしょう。
ただただ村長の『村民の命や生活を守りたい』。そんな思いが前代未聞の社会報奨を実現したのだと思います。
私も教科の中で出会えたこと、また馴染みのある近隣の村だったこと。
歳を重ねて様々な課題や方向性がつながることが多くなったような気がします。
これから届いたばかりの本で頭をリフレッシュしたいと思います。
映画も見たい!