2019.12.13(金)。文教民生委員会審査
2019/12/13 09時
おはようございます。昨日12日は能代市議会12月定例会のうち、所属する文教民生委員会にて審査が行われました。今回は医療介護に関わる陳情の他、給与報酬の引き上げや各種条例の一部改正等を審査しております。
またその他の報告では『国保連による交付金算定の誤り』について詳細な説明がありました。一般的にはわかりにくいので下記にて少しくだいてお伝えいたします。
まず各市町村は80万円を超える医療費負担いわゆる高額医療や、30万円〜80万円以下の保険財政事業を共同で実施しており国保の財政を安定させています。
その実質的な事務は秋田県国民健康保険団体連合会いわゆる国保連で行われており、各市町村は拠出金(積立金のようなイメージ)を支払います。その際、国と県が拠出金の1/4ずつ負担してくれます。
国保連からは前述の高額医療等の実績に応じて交付金が支払われます。これが基本的な通常運転の流れです。
つぎに、今回の算定誤りの問題ですが、拠出金および交付金の算定の際、各市町村ごとの調整額が差し引かれます。この調整額が本来より少なく算定されたために、結果拠出金(市が国保連に支払う額)が多くなり、制度廃止のH29年まで多く支払い過ぎたということになりました。
ではでは、多く支払ったなら戻ってくるのでは?となりそうなものですが、前述の拠出金の仕組みの説明で、国と県がそれぞれ1/4ずつ負担していると添えました。要は国と県も多く負担していたため、その過大分を返還しなくてはならなくなったというものです。
同様に支払われる交付金の算定にも誤りが見つかり、それが平成20年〜29年度と中期に渡っていたもので全県各地で「わや」になっています。
交付金の過小による不足分が国保連から市へ、市から国県や返還、さらには20年〜25年分については時効となり払い損などなど、複雑な相殺を経て、高額医療分がマイナス1億478万8,632円。保険財政共同安定化分がマイナス2,368万9,193円。現段階での見込み総額マイナス1億2,847万7,825円となります。返還スケジュールは今後、国県との協議の上決定となります。
組織内のチェック体制・・・。頼みますよ国保連様。。。