秋田県銘木センターを見学してきました!
2020/01/25 02時
でらっと20号です!
1月24日(金) ・25日(土)に
「第25回 東日本銘木展示大会 初市特市」が
能代市河戸川の秋田県銘木センターで開かれるとのことで
開催前日の23日、竹内嘉人理事長のご説明をお聞きしながら
見学させていただきました
展示大会を翌日に控え
県銘木センター敷地内や倉庫には、丸太や製品が既に設置済み。
倉庫内には床柱材や角材、カウンターやテーブルとして使用される
幅広の厚板がズラリと並んでいました
買い付けに参加するのは、県内外合せて40社ほどになるのではないか
とのことでした。
木材や秋田杉について色々教えていただきました。
流通する木材には
国が所有する森林から供給される「国有林材」と
個人や会社等が所有する私有林等から供給される「民有林材」の
2種類があるそうです。
秋田杉には「天然」と「造林」の2種類があり
「天然杉」は、植栽記録が残っていない
樹齢150年以上の秋田杉とされますが
大量伐採の影響や森林保護の観点から
2013年3月で計画伐採が終了しており
特殊な事情がなければ流通することがない貴重なものだそうです。
今回の展示会には
由利森林管理署内の国有林で立ち枯れなどにより
放置しておくと危険な天然杉が資源の有効利用のため伐採され
特別に出品され競りにかけられます。
天然杉はとても個性的で
写真のように、もともとは2本の杉が結合して一つの大きな杉になり
木の皮の部分が中に取り込まれた様子が見えるものも!
造林杉は
植林の時に密植することで、木が暴れず真っすぐ伸びるようにし
20年くらいで間伐して、さらに数年ごとの間伐を繰り返し
人が手入れをして、高齢級で品質の良い秋田杉を
計画的に育てていくのだそうです。
このように手入れされた樹齢80年以上、直径36cm以上など
一定の規格を満たした造林の秋田杉の丸太は
「あきたの極上品」と認定されます。
↓ 造林杉 ↓「あきたの極上品」認定された杉
銘木の大きさを表すには今でも尺貫法が用いられ
価格は立法単価で算出されるそうです。
例えば、7mmの厚さの板は「二分三厘」。
木都能代のお菓子屋「セキト」に「二分三厘」という
お菓子があるのです
なるほど、そういうことか!と今更ながら学習した次第です。
他にも木の性質や木目について、丸太から角材を取る方法など
興味深いお話をたくさん伺いました
本当にありがとうございました
今回開催された「東日本銘木展示大会 初市特市」は
5月開催の「銘青会まつり」
9月開催の「県銘木展示大会(秋銘展)」と並ぶ
秋田県銘木センターの三大特市の一つです。
その他の奇数月も、規模の小さい競りを行っています。
競り当日の見学はNGですが
競りの前日は、競りにかかる丸太や製品を見学できます。
見学を希望する場合は、あらかじめお問い合せください。
【お問合せ先】 協同組合 秋田県銘木センター
秋田県能代市河戸川字砂崎3-1
TEL・0185-54-1541
FAX・0185-54-6678