【審議結果の見方】
2021/02/03 10時
1月末に12月議会の広報「わたしのまち」が全戸配布されたところでありますが、
おおむね議会の最終日に行う各議案の採決について問い合わせをいただきましたので解説いたします。
まず我々議員は、原則年4回の定例会の最終日に上程された各議案に対し賛否の態度表明を行います。
この際、議案が多数をもって可決となれば条例の施行や予算の執行が始めて行われます。
仮に否決となった場合には、条例は施行できず、予算案であれば発注を行うことができません。
3月議会に行う次年度の当初予算が否決されれば4月1日から人件費も捻出できないため大変なことになります。
厳密には上記のとおりではありませんが、ざっぱくにお伝えすると以上のとおりとなり、我々議員の責任は大きなものであります。
この賛成反対の態度を表明することを「議決」といい、過半数をもって可決、否決となります。
陳情や請願の場合は、採択、不採択を選択することになります。(厳密には継続、退席といった態度表明も可能です)
ここで議会だよりのこちらの写真を御覧ください。
各議案に対し、議員個々の賛否が表されていますが、必ずしも○が賛成で、☓が反対とは限りません。
というのも、各議案の審査は本会議場で即決するものと、委員会に付託して審査を行うものとあります。
さらに委員会における付託審査の場合、その委員会内での結論を導くことになっています。
例えばA議案は委員会に付託され、委員会で慎重審査の上、多数をもって否決とした場合、
本会議最終日において委員長からA議案は否決と決することになった旨の報告があります。
このとき、ややこしいのですが、委員長の報告に対する賛否を諮ります。
例えば上記の例であれば、A議案を否決とすることの賛成、反対となります。
委員長報告の否決とすることに賛成の場合は、○と表示されるわけであります。議会あるあるのややこしいところです。
さらに下記画像を御覧ください。
ある請願において、黒丸の反対が並んでいます。
しかしよく見ると、「継続審査とすることに反対」と注釈があります。
これは、当定例会中の審査だけでは判断がつかないような場合には、判断を先送りする「継続審査」としたものに対する賛否となっています。
委員会では、表決の順番として
1)一旦休憩し、賛否または継続審査とするか伺う。
2)1人でも継続審査の委員がいれば、委員全員にまずは継続審査とすべきか諮ります。
3)多数の場合は、継続審査となり最終日の委員長報告へ
4)少数の場合は、あらためて賛否を問います。
上記手順で進行するため、今回の請願は委員会において継続審査とすることを多数をもって決めたことがわかります。
さらに最終日の議決日では、委員長報告「継続審査」とすべきに対して、賛否を問い、
継続審査とすべきでない = 反対(黒丸●)
継続審査とするべき = 賛成(白丸○) となっています。
非常にわかりにくいのですが、上記の取り扱いで統一しています。
以後、賛否の一覧をご覧いただく際は、こちらにご注意の上お読みくださいませ。