退職時に「裏切り者」と言われた時の5つの考え方!
2022/02/05 06時
悩んだ末に、退職を決断したあなた。
いざ上司に退職を報告すると、「裏切り者!今まで散々面倒を見てやったくせに、退職するのか!」と言われて、不安な気持ちでいると思います。
上司に裏切り者扱いされて、退職することを諦めようとしていませんか?
上司に「裏切り者」と言われてつらい気持ちもわかりますが、それを理由に、せっかくのあなたの決断が揺らいでしまうのは、もったいないです。
今回は、退職時に「裏切り者」と言われた時の5つの考え方をご紹介します!
考え方1:気にしない
「裏切り者」と言われても、気にしないようにしましょう。
「いやいや、分かるけど気にしないのは無理だよ」と思われるかもしれません。
あなたの決断に対して批判的で、しかも「裏切り者」とまで言われてしまうと、いい気はしませんよね。
しかし、裏切り者扱いされたことを理由に、退職を諦めてしまうのは、本末転倒です。
私も退職を決断し、いざ上司に告げた時に「あんなに面倒見たのに、辞めるの?」と言われ、悲しい気持ちになったことがあります。
「本当に退職していいのか?」と悩みましたが、最終的には退職を諦めませんでした。
その時の私は、「たとえ裏切り者扱いされても、もう退職すると決めたのだから、気にしないことにしよう」と気持ちを切り替えました。
結果的に、退職に向けての準備を整えることができたので、この考え方は間違っていなかったのだと思いました。
上司からの一言で傷ついてしまうのは、あなただけではありません。
しかし、あなたの今後を決めるのは、上司ではなくあなた自身です。
裏切り者扱いされるのを気にして、退職を諦めて、その会社に勤め続けることに、あなたは納得できるでしょうか。上司の発言を気にしたところで、あなたの今後の仕事が、改善されるわけではありません。
あなた自身を裏切らないためにも、上司からの言葉を気にするのは、やめましょう。
考え方2:反発しない
裏切り者扱いされていい気はしませんが、言い返して口論になるのはやめましょう。
あなたは今まで、会社のために頑張ってきたと思います。
それなのに、「裏切り者」呼ばわりされることに、納得いかない気持ちは分かります。
それでも、今ここで角が立つようなことがあると、スムーズに退職するのが難しくなるかもしれません。
あなたが退職するという話を聞いた上司が、あなたを冷ややかな目で見たり、今までと違う扱いをしてくると、もやもやとした気持ちになりますよね。
いっそのこと、やり返してやろうと考えてしまかもしれませんが、実際に反発する行動をとるのは、控えましょう。
「何か悪いことでもしましたか?」なんて嫌味ごとを言いたい気持ちを、ここではグッと堪えてください。
退職までの過程は、あなた一人で出来るものではありません。
仕事の引き継ぎや、書類の作成など、会社の協力も必要不可欠です。
退職することを目標に、周りにはとにかく「申し訳ございません」という態度を取りましょう。
今この場で、言い争いを始めても、相手にとってもあなたにとっても、得することはありません。むしろ、今まであなたが積み上げて来たものさえも、否定されかねません。
「言い返したい!」という気持ちを抑えて、あくまで謙虚に、退職まで仕事をこなしましょう。
考え方3:文句を言ってくるのは一部だけ
勘違いしないで欲しいのが、会社の全員が、あなたを裏切り者扱いしているわけではない、ということです。
上司一人に、「裏切り者!」なんて言われると、「他の人も、同じように考えているのだろうか」と嫌な想像をしてしまいがちです。
しかし、あなたに対して文句を言っているのはわずかで、ほとんどの人はあなたを裏切り者扱いしません。
あなたの会社にも、退職をしていた人がいたと思います。
その人のことを、想像してみてください。
その人が退職すると知って、あなたはその人のことを「裏切り者」だと思いましたか?
「退職するくらいで、裏切り者扱いなんてしない」という回答が、ほとんどだと思います。
むしろ「次の場所でも、頑張ってほしいな」という気持ちや、「あまり面識がなかったから、よく分からないな」と考えませんでしたか?
あなたの退職に関しても、同じです。
あなたを裏切り者なんて言うのは一部で、ほとんどの人が、あなたを応援している、もしくは面識がないので興味がない、ということになります。
「周りの人全員が、私の退職に批判的なのでは?」という考えを、抱く必要はありません。
ごく一部の言葉を真に受けず、あなたを応援してくれる人がいると、考えましょう。
考え方4:会社との関係はあくまで契約
結局のところ、あなたと会社の関係は、雇用契約という、働く契約をした者同士、という域を出ません。
その会社に勤めている上司が、あなたのことを何と言おうと、契約を結んでいるのは、あなたと会社です。
上司に裏切り者扱いされようが、「自分は、この会社との契約をやめるだけだ」という考え方をしてみましょう。
私たちの普段の生活では、売買契約や賃貸契約など、様々な契約が行われています。
それと同様に、あなたと会社の関係は、雇用契約をした関係にあります。
上司や同僚と親しくなったり、協力して仕事をこなして行けば、当然、情も沸くでしょう。
しかし、情に縛られて、あなたの退職する意思が薄れてしまうのは、良いとは言えません。
せっかくあなたが、退職という大きな決断をしたのに、周りとの関係を気にして思い悩んでしまうのは、周りの人も望まないでしょう。
少し冷たく感じてしまうかもしれませんが、「退職=会社との契約を終わらせるもの」という、単純なものに置き換えましょう。
今までお世話になった場所や人から、離れるのは寂しく感じてしまいますが、その人たちとの関係を大切にするあまり、退職という手段を放棄するのは、危険です。
会社との契約関係を終わらせれば、上司に裏切り者と言われても、関係ありません。
「あくまで自分は、この契約を終わりにするだけ」と考え、裏切り者扱いする声には、耳を貸さないようにしましょう。
考え方5:自分の決断を尊重する
上司や周りから、どのように思われようと、最終的には、あなた自身の考えを大切にしましょう。
なぜなら、あなたの人生を決めるのは、あなた自身だからです。
仮に会社にとってあなたが裏切り者だとしても、会社があなたを裏切らないとは限りません。
多様化した現代では、働き方に変化が生じていますし、終身雇用も保証出来ない時代が来ています。あなたが会社を退職しなくても、会社側から解雇を切り出さないとは限りません。
先程述べたように、会社とあなたはあくまで契約関係ですし、お互いの協力で、お互いの暮らしが、成り立っています。あなたは、多くの人のお世話になったと同時に、相手も、あなたの世話になっているのです。
その中で決断した、退職というあなたの意思を、疎かにするのは、やめましょう。
多くの人にお世話になったと感じるならば、退職までに、その感謝の気持ちを相手に伝えれば良いのです。退職そのものが、裏切り行為になるはずが、ありません。
あなたは今まで、悩みながらも会社に貢献して、最終的に退職という道を決断したのです。
あなたが悩みながらも出した答えを、あなた自身が大切にしてあげましょう。
まとめ
今回は「退職時に「裏切り者」と言われた時の5つの考え方」をご紹介しました。
- 気にしない
- 反発しない
- 文句を言ってくるのは一部だけ
- 会社との関係はあくまで契約
- 自分の決断を尊重する
以上が、5つの考え方になります。
上司に何か文句を言われても、全く気にする必要はありません。
あなたが考えた末に出した結論なのですから、あなた自身の意思を優先しましょう。
会社にずっと勤めて続けることだけが、あなたにとっての成長や幸せに繋がるとは限りません。
新たな決断をしたあなた自身を責めるのはやめて、裏切り者と呼ぶ声は気にかけず、新しい道に進んでいきましょう。
あなたの前に進む決断を、私は応援しています。