【一般質問】八峰町議会を初傍聴
2022/09/14 06時
9/14水。本日は初めて八峰町議会の一般質問を傍聴いたしました。
本日の質問者は4名。腰山良悦議員、山本優人議員、菊地薫議員、見上政子議員でした。
時間の都合で菊地議員の質問までを傍聴しまたが、備忘録として私なりの所感を残します。
1.森田町長の答弁
普段お話させていただく中で温厚なお人柄と感じていましたが、言論の府といった真剣勝負の議論の場においては、YES/NOをはっきりと主張される方だとお見受けいたしました。
中でも印象的だったのは、山本議員とのやりとり。ふるさと納税に関する質問の中で、山本議員から『ふるさと納税制度の本来の趣旨に則った”ふるさとへの恩返し”といった側面から観光や集客等に結びつくような使い方をしてはどうか』との提案がありました。
これに対し、森田町長からは『綺麗な話としてはそのとおりだが、実態としてふるさと納税制度は返礼品で選ばれている。そこに合わせた対応としたい。』とし、使い方についても『なにかを作って一時的に観光に有効であっても、20年、30年後に維持管理等、負担となるものは特に慎重に判断せざるをえない。直ちに寄付金を使う段階にはない。』としました。
また返礼品では、山本議員から特産品の開発にも人的資源が乏しい中でさらに支援をすべき、例えば都市部の企業の力を借りることも一つではないかという提案とし、これに対し町長は、地元の商品開発に外部からの支援は意味合いが違うのではないかと否定をしました。
他にも一連の流れの中で、理想と実情の議論が繰り広げられ、これほど熱量のあった議会であったのかと驚きました。これはぜひ町民にも見ていただきたい。
今回は偶然かもしれませんが、町長の現状を即した後世に負担を残さない方針と、活気創出のために何が必要なのかの議論を目の当たりにすることが出来、とても勉強になりました。
2.タブレットの活用
八峰町は県内でも早い段階でペーパーレス化を実践してきた議会です。
もう7-8年ほど前でしょうか。私も所属した会派希望主催でタブレット体験の研修会を実施し、その際、八峰町議会にもご参加いただきました。その後、すぐに導入に向け行動されたとのことで、能代との差を感じております。
時短、労務費削減、コロナ禍の接触機会軽減等々、ペーパーレス化のメリットは多くあります。
能代市議会でも出来る限り早い時期の導入を期待しております。
3.一般質問の仕方
持ち時間は60分でしょうか。これは当局答弁も含めての時間のようです。再質問は無制限?。同じ項目の質問に対して関連質問も含めて自由度が高い一般質問だと感じました。答弁は主に町長ですが、内容によって副町長、担当部課長が答弁することもあるようです。
4.傍聴
傍聴希望者は、個人であれば事前の連絡なく当日議会前へ行き、傍聴を希望する用紙に記入し中に入ることが出来ます。
また傍聴者には記者のほか、町職員も複数名参加しておりました。これは良い取り組みです。出来る限り若手職員に議会を体験されることは良い育成の場と感じました。もしかしたら単に答弁補佐のためだったかもしれませんが。
5.水害対応の関連質問
腰山議員の質疑答弁のやりとりで気になったことが1点。ため池の扱いです。水害に対する被害、対応等の質疑でありましたが、ため池に関するやりとりが一切なく少し気になりました。今後も線状降水帯の発生で”ため池”の決壊は十二分に想定内となりました。ここに対する危機管理の再確認も重要です。
まとめ
興味深く傍聴させていただきました。これまでの能代地域だけではなく、広い視点で物事を捉える学びとなりました。
また12月議会もぜひ傍聴しに参りたいと思います。また菊地議員の質問に対する答弁が時間の都合で聞けず無念でなりません。
町長選闘技資料からの各具体的な質問には非常に興味がありました。答弁書を入手したい…。